「化粧品とは、人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なもの」をいいます。
例えば、化粧水・香水・口紅などだけでなく、石鹸・シャンプー・ハミガキなども化粧品です。 ただし、これらの使用目的のほかに、人又は動物の疾病の診断・治療又は予防、身体の構造又は機能に影響を及ぼすことを併せて目的としているものや医薬部外品に該当するものは、化粧品ではなく、医薬品や医薬部外品に該当します。
医薬部外品は医薬品ではなく、使用目的と作用の面から限定されています。
例えば
1) 体臭、あせも、脱毛の防止。または除毛。
2) にきび、肌荒れ、日焼けによるシミ・ソバカスなどを防ぐ薬用化粧品。
3) 染毛剤、パーマ剤、浴用剤。
などを云います。
薬事法で「通常の保管条件下で3年以内に変質するもの」は有効期限表示をするよう定められています。
厳しい品質試験を十分に行って「通常の保管条件下で3年以内に変質しない」、としても、どの化粧品も、直射日光が当たるところや湿度の高いところで保管したり、出し過ぎた分を容器に戻したりすると、分離や変質する恐れがあります。
最後まで気持ちよく使えるよう、保管方法や使用方法にも注意を促す必要があります。
●正しい使い方を、外箱や容器、添付してある説明書に必ず記載し、十分に理解して頂くようにすることが大
切です。
●たしかな品質でご使用していただくために、一度開封された商品は、なるべくそのシーズン内に使い切る
ように注意を促す必要があります。
いま、ナチュラル指向が女性の関心を集めているのが自然(天然)化粧品。しかし、自然だからといって必ずしもお肌によいとは限りません。体質によっては刺激をうけたり、かぶれたりする人もいます。
また自然化粧品と称しながら、天然原料でないものも多く出まわっています。安定性や安全性という点では、むしろ精選された合成物質のほうが優れているといえます。
偏った視点ではなく、理にかなった趣向が求められます。
鉱物油は石油を精製して得られる油のことで、地下資源から採られるため鉱物油と呼ばれていますが、そもそも石油は、石炭や琥珀と同じように、太古の生物が長い時間をかけて地下で変化したもので、基を正せば自然からつくられた油です。
化粧品に使用されている鉱物油は十分に精製されており、肌への刺激もなく、安全性の高い成分であるといえます。
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